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HPVワクチンキャッチアップ接種の期限が迫っています

[2024.08.02]

しつこいようですが、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の話です。

 

キャッチアップ接種の期限が来年3月末に迫っています。

 

現在17~27歳※の女性で、まだ接種していないかも、という方はお急ぎください。HPVワクチンは3回接種で、初回〜3回目まで6ヶ月の間隔があるので、遅くとも9月中には初回を接種しないと、無料期間が終わってしまいます
(※平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれ)

 

性交渉の経験があってもワクチンは有効です。こどもが当院かかりつけのママでも、上記年齢でワクチン未接種ならば是非ご相談ください。

 

キャッチアップ接種とは?

通常HPVワクチンが公費(無料)で接種できるのは小学校6年生〜高校1年生までですが、2013〜2021年の「積極的勧奨の差し控え」という政府の謎政策により公費で接種できること自体が周知されず、多くの女性が接種の機会を逃してしまいました。

 

当時はHPVワクチン接種後の激しい症状が副反応かもと大々的に報じられ、その因果関係が不明だったために、勧めるに勧められなくなってしまいましたが、現在はエビデンスも揃ってきて、安全に接種できることがわかったので、積極的勧奨が再開されました。

 

で、その「積極的勧奨の差し控え」という闇の時代に接種しそびれてしまった方を対象として、改めて公費で接種する機会を設けようというのが「キャッチアップ接種」です。

 

HPV(ヒトパピローマウイルス)は性交渉により感染するウイルスなので、はじめての性交渉より前に接種することで絶大な効果を発揮しますが、性交渉経験がある人でも効果が示されています。対象の年齢の女性であれば、どなたも接種することが望ましいと思います。

 

知らずに通り過ぎてしまう人を減らしたい

本人がいろいろ調べた末に、心からHPVワクチンを打ちたくないと願うようになった人に対して、このキャッチアップ接種を強要するつもりはありません。そういう選択肢も個人で選ぶ分にはありだと思います。

 

ただ、「積極的勧奨の差し控え」により、HPVワクチン自体の存在や、それが予防している子宮頸がんという病気のことを全く知らないままに現在に至った人たちや、「なんとなく怖い」という世間のイメージに流されてHPVワクチンを避けてきた人たちが、今回のキャッチアップ接種を知らないままに期間を過ぎてしまうのは大変残念なことです。

 

キャッチアップ接種対象の19歳〜27歳の女性でまだHPVワクチンを接種していない方は、ぜひともイメージだけではなく、自ら情報を集めた上で、接種に臨んでいただきたいです。

 

★関連記事として、少しでも情報収集の助けになればと思います。

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は接種すべきか
→どのような効果があるのか、報告されている副反応は何か、などを記載してます。

子宮頸がんワクチンは4価の「ガーダシル」と9価の「シルガード」どっちがいいの?
→ワクチンの種類による効果の違いについて記載してます。

実践! SNSの疑似科学に騙されないコツ
→HPVワクチンを全否定する人の論拠は疑似科学的なことがほとんどです。イメージに流されないためのコツを記載しています。

 

★キャッチアップ接種について、詳しくは各自治体のHPをご覧ください。

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