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皮膚の病気について

乳児湿疹

「乳児湿疹」とは乳児期にできる湿疹を指します。乳児脂漏性皮膚炎をはじめ、乳児のアトピー性皮膚炎も乳児湿疹のひとつです。湿疹の悪化を防ぐために適切なスキンケアのやりかたをスタッフが説明いたします。皮膚を清潔に保ち、保湿剤などの塗り薬を必要量使用し、湿疹がない皮膚、湿疹を繰り返さない皮膚を目指しましょう。

スキンケア

「スキンケア」とは、アトピー性皮膚炎の特徴であるドライスキンを改善し、皮膚のバリア機能を補正するために行う、日々の皮膚ケアのことです。具体的には、皮膚を清潔に保つこと(入浴、洗浄など)およびバリア機能を補正すること(保湿剤の使用)を指します。アレルゲン、汗や汚れ、黄色ブドウ球菌などによる刺激を防ぐことで、保湿剤やステロイド外用薬の効果が高くなって、きれいな皮膚を維持しやすくなります。

アトピー性皮膚炎とステロイド外用薬

アトピー性皮膚炎の治療は薬を塗る外用療法が中心です。外用薬としては、炎症を抑えかゆみを軽減させる作用を有するステロイド外用薬とタクロリムス軟膏(2歳以上)が一般的です。ステロイドとは副腎皮質という臓器で作られているホルモンで、安全性が高く、アトピー性皮膚炎の標準的治療薬として用いられます。以前はステロイド外用薬に関する誤った情報が氾濫し、多くの人達が不適切な治療のために重い皮膚炎に苦しみました。しかし、適切にステロイド外用薬を使用する限り、重篤な副作用が生じることはありません。副作用を恐れるあまりステロイド外用薬を使用せずに症状を悪化させることで、もっと恐ろしい眼の合併症(白内障、網膜剥離)を発症する危険性が高まったり、睡眠障害による成長や学習への悪影響を及ぼす危険性が高まったりします。

当院の治療方針

乳児期の皮膚疾患は、清潔を保ち、保湿するなどのスキンケアでかなり改善が期待できます。さらに最新の研究によりますと、食物アレルギーは食べることによってアレルギーが引き起こされるのではなくて、湿疹やアトピー性皮膚炎によって皮膚のバリア機能が損なわれている部分より、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が侵入する経皮感作が主たる原因と判ってきました。当院では単に薬を処方するばかりでなく、症状に合わせた生活上の注意点なども丁寧にご説明いたします。

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