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Injury Alertで日常生活に潜むリスクを知ろう

[2024.03.15]

ちょっと前に小学生がうずらの卵をのどに詰まらせて死亡する事故がありました。ご家族の気持ちを想像するといたたまれない気持ちになりますし、亡くなった方のご冥福を祈るとともに、この件を受けて再発防止のための議論が十分に行われることを切に願うところです。

 

しかしそうはいうものの、こういう日常生活の中で起こる事故ってなかなか予想がつかないものです。おそらく今回の件を受けて、窒息しやすい食べ物はこれ、とか、これくらいの大きさのものを食べるときは気を付けましょう、というメッセージは山のように流れることでしょう。しかし、この事故が「起きる前は」小学生がうずらの卵を詰まらせて窒息するなんて誰も予想はしていなかったと思います。少なくとも、今日はうずらの卵がでるから、のどに詰まらせる子がいるかもしれない、気をつけてみていよう、と思った大人はほぼいなかったと思います。だって普段は同じ条件でも全く問題なく食べているわけだから。

 

おそらく、「これから起こる事故」はそうした予想もつかないところで起こります。日常的に当たり前にやっていることで、通常はまったく問題にならない、でもよくよく考えると確かに危ないかもね。そういうところで起きるのが不慮の事故というものです。

 

そんな「まさかこんな!」という事故を減らすべく、小児科学会では日常に密接したリスクに関して、Injury Alertという事例集を公開しています。

 

有名な事例では
・首浮き輪(スイマーバ)からすっぽ抜けて溺水
・スーツケースに座って移動中に転落して頭蓋骨骨折
・弁当用ビックの誤飲
・ドラム式洗濯機に閉じ込められて窒息死
などなど

 

空港なんかに行くとスーツケースに乗って引っ張られてる子は一人くらい見かけるし、お弁当にピックを入れている家庭も多いと思います。だからと言って、そういう人々全員を指さして注意してもあまり意味はありません。

 

重要なのは、どういうことが実際に起こりえるのか、事例を学び、想像し、それぞれが備えることです。

 

ニュースになっていることだけ大きく取り上げるのではなく、時にはこういった事例集を眺めて、今は話題になって「いない」リスクについて、考えを巡らせてみるのも大切かもしれません。

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