メニュー

一年の計は元旦にあり

[2025.01.03]

あけましておめでとうございます。
めっきりブログを更新しておりませんでしたが、新しい年になり、心機一転で投稿したいと思います。

 

このブログでは毎年年始に一年間の目標をかかげています。

皆さんに情報提供するというよりは覚書的な要素が強いので、読んでもあんまりおもしろくないかもですが、自分のように注意散漫な人間にとって目標をもつことはブレを減らし、前へ進むためにとても重要なことなのです。
あと、去年も言った気がしますが、目標を公言することはモチベ維持にも重要らしいです。なんだっけ、アファメーション?

 

今年の目標を、診療面、技術面、情報発信面で掲げてみたいと思います。

 

診療面の目標

昨年は女性医師を迎えて二診体制を作ったこともあり、診られる患者さんの数が増えました。しかしその一方で、数を効率的にこなしていくことが善というムードが強くなってしまったような気もします。なんとなく、日々追いたてられるような診療になっていたことが否めません。

 

たくさんの患者さんを断らずに診る。これも地域を支える開業医として重要な役割だとは思います。でも自分には、そういう医療よりも「目の前の患者さんにどれだけ親身になれるか」の方が性に合っている気がしています。

 

誤解なきよう付け足しますが、もちろん断らずに診る先生も全力で親身になっているとは思います。しかし同じ診療時間で患者数が増えると一人あたりの診察時間はどうしても減らさざるを得なくなります。患者さんの話したいことをすべて聞いて、必要な問診をして、詳細に身体所見をとって、納得いくまで説明をするとなると、3分診療ではとても難しいことが多いです。

 

というわけで、最近は予約枠数を少ししぼっています。予約が取りづらくなってしまい、申し訳ない限りですが、代わりに受診してくれた患者さんには自分にできる最高の医療を提供します。

 

具体的な例として、たとえばアトピー性皮膚炎。皮膚科に長いこと通ってて毎回薬出されるけど改善と増悪を繰り返して一向に良くならないようなケースは、時間をかけて治療の必要性、ステップを説明して、密にフォローをしていけば大抵良くなります。毎週のように通わされるので大体最初は嫌な顔されますが笑

 

アレルギー疾患などの慢性疾患は、自宅での治療や観察がメインになることが多いので、どの薬を処方するかよりも、親御さんがこどもの病態をどう理解し、どう薬を使っていくかを理解することの方が大切です。家族が何に困っていて、何を求めているのか、どこまで病気や治療を理解しているかの確認に時間をかけなければうまくいきません。「なんかよくわからないけど毎回同じ薬をだされてます」では経過は思わしくなくて当然なのです。

 

こんな風に、こちらが「科学的に正しい」と判断した医療の完成形を一方的にポンと渡す診療ではなく、相談しながら患者さん自身が最良の治療をみつけていけるような診療をしていきたいのです。

 

幸い南林間界隈には小児科がとても多いので、愛育が予約できなくても受診できるクリニックは複数あります。その環境の良さに甘えて、一人ひとりじっくりと診ていきたいです。

 


、、、かなり長くなりそうなので、今回はこの辺にして、続きは三週間くらいにわたってお送りしていきたいと思います。来週は、技術面の目標について書いてみたいと思います。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME