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赤ちゃんにコロナワクチンを接種させるべきか?

[2022.11.14]

いよいよ乳幼児(生後6カ月~4歳)の新型コロナワクチン接種が始まります。
当院でも11月12日から開始予定です。
(予約は大和市コールセンターからお願いします。)

さて、こんな小さな子に、ワクチン接種するべきでしょうか。多くのご両親は既に自分の接種で腕の痛みや発熱、だるさを経験済みだと思います。この辛い体験を小さなお子さんにさせたくないと思う気持ちは当然なので、乳幼児のワクチン、悩むところだと思います。

例によって詳細な内容は厚労省小児科学会のページをご覧いただくとして、ここでは当院の考えについて書いていきたいと思います。

まず結論として、
・当院では6カ月以上のすべての子に新型コロナワクチン接種をおすすめしています。
・ただし前提として、同居家族のワクチン接種と感染対策の強化が必須です。

 

感染した場合のリスクについて

乳幼児、とくに乳児の場合、自宅療養などの隔離が本人に及ぼす悪影響はさほどないかと思います。こどもでは軽症で済むことが多いのも事実ですので、感染したっていいや! という考えもおかしいとは思いません。
一方で、基礎疾患のない子が急激に心筋炎を発症し、命を落とすというような重症例の報告も増えてきました。「必ず風邪で済む」というわけではないことには、注意が必要です。

 

有効性は?

抗体の上がり方については、3回接種で大人の2回接種と同等と言われています。発症抑制および重症化予防の効果も示されています。個人的には、重症化予防にとても意味があると思います。

 

副反応は?

概ね小児(5~11歳)ワクチンと同じくらい、と考えてよさそうです。小児ワクチンは成人用に比べて格段に副作用が少ないので、乳幼児ワクチンも大人と比べればかなり副反応は少ないと思われます。なので、ご両親の副反応が辛かったからといって、乳幼児ワクチンを過度に怖がる必要はなさそうです。

 

赤ちゃんに接種する前に

大前提として、赤ちゃん以外の同居家族は全員追加接種まで受けましょう。また、おうちでの感染対策(手洗いなど)が不十分でないかを見直しましょう。これらをせずして赤ちゃんだけワクチン接種するのは、筋トレしないでプロテインだけ飲むようなものです。

 

乳幼児ワクチンについて、簡単にですが当院の方針をお書きしました。
小児用ワクチンの話も参考にしてみてください。
ちなみに当院では、生後6カ月からのインフルエンザワクチン接種についても、同じような理由で推奨しています。

ワクチン(というかほとんどの医療)にはメリットとデメリットが混在しており、どちらを重視するかは人それぞれです。絶対に正しい「真実」、というのはありえなくて、その人ごとの価値観や状況に応じて決めていけばいいと思います。その判断材料やアドバイスが必要でしたら、いつでも相談してくださいね。

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