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自由研究「小仏トンネル内で渋滞が解消されたのはなぜか」

[2024.05.24]

前回の記事で、車線数も車の台数も変わらないはずの小仏トンネル内で徐々に渋滞が解消されていくという不思議な現象を体験したという話をしました。

 

印象的だったのは、トンネル内序盤では「もうすぐ渋滞が解消するので、速度を回復してください」とアナウンスされ、後半に行くにつれて「渋滞は解消されましたので速度を回復してください」に変わっていったことです。トンネルに入ったときは車間がまったくないくらいの渋滞だったのに、アナウンスがまるで魔法の言葉ように、どんどん速度を上げることができたのです。

 

あまりに不思議だったので、何か理屈があるのかと思い、ググってみたら、どこの世界にも専門家はいるものですね。渋滞を研究している方がいらっしゃいました。

 

これによると、1kmあたりの台数が25台を超えると途端に進まなくなり、渋滞になるそうです。グラフが明瞭すぎてすごい!

 

で、渋滞緩和にはスローイン・ファストアウトが望ましいそうです。つまり、もうすぐ渋滞になるということがわかったら、速度を落とし車間を開けて走り、いざ渋滞にはまったら、なるべく車間はあけずにすばやく進んでいくことが大事なんだそうです。

もうすぐ渋滞があるとわかるとせめてそこまではさっさと行きたいと思うし、あまりに大渋滞だとどうせ進まないからと前方車両が進み始めてものんびり進みがちですよね。それだとファストイン・スローアウトになり、渋滞を悪化させてしまうそうです。

 

小仏トンネルのアナウンスは、ファストアウトを促していたんですね。しかし、アナウンス一つでここまで魔法のように渋滞が解消されるなら、高速道路全体にアナウンス機能をつけて、渋滞の程度に応じて「ゆっくり進んでください」とか「早く進んでください」とかお知らせするようにしたらかなり渋滞が緩和されるのではないでしょうか。

 

こういった画期的な理論はどんどん現実に反映させて効果を検証してほしいですね。

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