花粉症なら受診しよう!後編
花粉症治療
花粉症の治療目標は「日常生活の妨げとなる煩わしい症状から解放されること」です。
なので、多少症状があっても別に困っていないのであれば、必ずしも治療の必要はありません。
治療する場合は、「抗ヒスタミン薬」を処方するのが一般的です。
抗ヒスタミン薬は非常にたくさんの種類があって、大きく分けると、レスタミン、ポララミン、ペリアクチンなどの「第一世代」と、アレグラ、アレロック、アレジオン、ザイザル、ニポラジン、クラリチン、デザレックス、ルパフィンなどの「第二世代」があります。他にもたくさん!
第一世代は眠気やふらつきの副作用が強いので、花粉症で処方されることはあまりないかもしれません。かつては「こどもに寝てほしいから」という理由で処方するクレイジーなやり方もあったようですが、、、。
第二世代の特徴は連用投与でより効果が出てくるということです。なので、つらいときだけ内服する。というやり方よりは、症状のあるうちは用法通り内服し続けることが重要です。
目薬や点鼻薬(鼻にシュッてやるやつ)も基本的には用法通り使い続けることが大切です。
なお、愛育こどもクリニックではこどもと一緒に来院されたご両親への処方もしております。(その場にいない方や、ご両親のみでの受診はお断りしております。)
妊娠中や授乳中も使える薬はありますので、ご希望があればお気軽にご相談ください。
舌下免疫療法の位置づけは?
花粉症がつらくなってくると気になるのが舌下免疫療法です。花粉症シーズンはこの苦しみから逃れられるならやってもいいかも、と思いつつ、喉元を過ぎると面倒くささが勝って後回しになりがちな舌下治療。
個人的な見解ですが、抗ヒスタミン薬などの治療だけで、副作用も含めて全く困らないレベルまで改善する方については必要ないのかもしれません。
逆に薬を飲んでいても、効果が切れて次の内服までの間がつらいとか、外に出ると症状が出るような方は、舌下免疫療法で症状のレベルを一段軽くしておくことで、たとえ花粉症の症状が出ても抗ヒスタミン薬などでしっかりコントロールできる状態にもっていける可能性があります。そういう人にはおススメ!
舌下免疫療法はスギ花粉シーズンの終わるゴールデンウィーク明け頃から開始することができます。ご両親の舌下免疫療法もできますので、ご希望があればご相談ください。
以上、まとめ的な内容でしたが、花粉症についてのブログでした。
まだまだ花粉シーズンは始まったばかり! 治療や日常生活の工夫を駆使して、快適に乗り切りましょう!