いよいよインフルエンザが流行!しております。
3年前に新型コロナウイルスが登場して、たびたび比較対象として引き合いに出されたインフルエンザ。「新型コロナはRSウイルスやインフルエンザとも混合感染するらしいぞ」という武漢からの報告もあって、コロナとインフルが一緒に流行したら、一体どうなってしまうんだと世は戦々恐々としておりました。懐かしいですね。
蓋を開けてみれば2020/2021シーズン、2021/2022シーズンとウソみたいにインフルエンザはなりをひそめました。一説によればマスクとか感染対策を頑張ったから減った、とか。本当かな?
そして今シーズン。いよいよやってきました。実際流行り始めるまでは半信半疑でしたが、きましたね。2年前に恐れられていたイメージよりはずいぶんとぬるっと流行り始めました。
さてこの久しぶりのインフルエンザ流行、どうやって乗り越えましょうか。なんとなく、コロナの検査ありきムードに慣れて、インフルエンザも「とりあえず検査してー!」と考えていませんか?(コロナの検査ありきムードもちょっと考えものですが)
2年間の空白で忘れがちなインフルエンザの注意点について、ここで振り返ってみましょう。
受診のタイミングは「発熱してすぐ」ではない!
抗原検査は熱が出てすぐはできません。偽陰性の確率がかなり高いからです。発熱後12~24時間は待ってからの検査が望ましいです。ただし、48時間以上経つと抗インフルエンザ薬の効果が期待できなくなるため、受診するなら発熱後12~48時間のうちはやめの時間、が良きです。
とはいえコロナと違ってインフルエンザは臨床症状からある程度診断可能なので、検査せず診断、という場合もあります。
なお、今ではコロナ&インフルの抗原キットが市販されていますので、必ずしも受診しなくても検査はできます。
おうちで注意すべきことは?
インフルエンザは異常行動という症状がありますので、小学生以上で発熱している場合は一人にしないように気を付けましょう。特に初期で高熱のある時は短時間でも一人で留守番させるなどは危険です。
出席停止期間を覚えていますか。
インフルエンザと診断された場合は発症日を0日として5日目までは休むことになっています。かつ、小学生以上は解熱した日の翌二日間、小学生未満はは解熱した日の翌三日間は休む。という学校保健法上のルールがあります。大人は決まりはありませんが、大体この基準に準じて決めている職場が多いと思います。なお、外出制限や同居家族の制限はありません。
インフルとコロナの同時流行、言うなれば「インコロ禍」がついに現実になってしまったと思うと絶望的な気持ちになりますが、それでも3年前の同時期に比べるとインフルエンザはかなり少ないです。またコロナも年始から少しずつ新規発症者が減少し始めています。
なにより我々にはこの三年間で培った「感染対策ノウハウ」があります。今こそ、適切なマスクの使用、手洗い、ソーシャルディスタンス、などを駆使して、元気に楽しくインコロ禍を乗り切っていきたいですね。