2023年の総括
2023年も残すところあと3日になりました。
みなさん今年はどんな一年でしたか?
今回は、愛育こどもクリニックの一年の振り返りをしてみたいと思います。
まずは、今年の待ち時間を集計してみましたので発表します。
なお、値は中央値です。平均みたいなもんだと思ってください。
診療(通常予約):10~15分
診療(枠外予約):20~40分
健診:約40分(計測、眼の検査なども含む)
予防接種:15~20分(予診票の確認、ワクチン準備も含む)
今年は5~7月がとても混んでいましたが、待ち時間の中央値は意外と差はなく、だいたいどの月も同じくらいでした。まあまあ頑張れた方かな? 待ち時間は少ないに越したことはないので、さらに削減できるように来年も試行錯誤していきたいです。
さて僕が愛育こどもクリニックに勤め始めて2年8か月が経過しました。
もともとのかかりつけの子、新たに生まれた子たちとも大分仲良くなり、
一人ひとりの性格や医学的な背景、ご家族の様子などから、
オーダーメイドの医療を提案しやすくなってきました。
自分としては、やっぱり定型に当てはめて無駄なく流す医療よりも、
何がこの子にとっていいんだろうねえと親御さんとウンウン悩みながら模索していく医療の方が性に合っているので、これはとても好ましい傾向です。
できれば一人ひとりにもっともっと時間をかけてゆっくりお話ができるようにしたいです。
思えば自分がNICU勤務時代にやりがいを感じていたのは、重症なこどもにとっての最善の医療とは何かを、喧々諤々話し合いながら、あーでもないこーでもないと考えることでした。
うつむきがちだったご両親の表情がふと明るくなる瞬間のために全身全霊を注いでいました。
今年はスタッフも一段進化したように思います。
昨年は院長の切り替わりもあり、細かな変化に戸惑いもあったと思います。
それが今年に入って、新体制でのやりかたに慣れてきたというか、
それぞれが自分の得意分野を活かして様々な取り組みをしてくれるようになりました。
どんなに高尚な理想をかかげても、それを実際にこどもたちに提供するのは、我々スタッフですので、そのスタッフ一人ひとりの言動にすべてが委ねられていると言えます。細かなところまでこだわりながらこれからも頑張っていければと思います。
また今年は、様々なことに手を広げた1年でした。
診療面では、
エコーの導入
呼吸機能検査の導入
大和市立病院での当直参加
メディア面では、
ブログ毎週更新
Xで豆知識の配信
YouTubeによるQ&A
羅列すると言うほど多くはないな。笑
しかし、それぞれ実装するにあたってはかなり苦労しました。自分的にはよくやったと合格点をあげたいです。
来年は、この広げたあれこれを掘り下げてさらにクオリティを高めていきたいと思います。
ちなみに裏話的なところでは、コロナが5類になって以降、診療報酬の加算がどんどん減っているので、経営的には真綿で首を締められつつある状況です。涙
まあ先々を思うと戦々恐々のはずですが、医者というのは世間知らずなので、言うほど経営的な危機感は感じていません。『病気の子供を治して”金なんかいらねェ”ってそのコの親に言ってやるのが オレの夢だった』というレオリオのマインドでやっていきたいと思います。
ではみなさん、よいお年を!