メニュー

新生児診察グッズ紹介

[2023.04.28]

お隣の愛育病院では毎週火・木・土の朝に新生児診察があります。

生まれてきた赤ちゃんに異常がないかどうか、小児科の目でチェックします。

 

ご存じのように愛育病院は人気病院なので、お産件数も非常に多いです。そのため日によっては診察が10人を超え、しばしば小児科外来の始まりが押します。(小児科受診の患者様にはいつも大変ご迷惑をおかけしております、、、)

 

新生児室に向かう時はいつもポケットがパンパンです。
総合周産期センターのように最新鋭の機器が無い分、あるものでなんとか詳細にみれるように、いろいろもっていきます。

 

今日はそのグッズを紹介したいと思います。

 

ペンライト

口の中を診察するときの必須アイテム。

僕が使っているウェルチアレンのペンライトは、電池の消耗が激しくすぐ暗くなってくるうえに、電球が切れると交換に3000円くらいかかる(そしてけっこう頻繁に切れる)という難ありのアイテムですが、研修医の頃から使っているため、色合いに慣れてしまって腐れ縁で使い続けています。

 

ダーモスコープ

これは皮膚科の先生がよく使っているスーパー虫眼鏡です。偏光という光の性質を応用して、皮膚表面からの光の反射を遮断することで、皮膚の表面だけでなく少し内側まで観察できるという代物! 主に「ほくろ」が悪性かどうか、などを評価します。

 

エコー

最近のエコーはすごくて、スマホとつなげるポケットタイプのものがあります。

コンパクトながら、据え置きのでかいエコーと比べても遜色ない画像が得られるので重宝しています。

新生児では頭の中(脳エコー)を見たり、腎臓の評価、脊髄のエコーなんかで使います。最近は「肺エコー」を勉強中です。

 

ノギス・定規

地味ながら意外と大事なグッズ。病変があったらまずサイズを測って数値化します。

 

メモ帳とペン

愛育病院は意外にも紙カルテなので(産科病院ではわりと電子カルテを導入していないところが多いらしい)、所見があったらとりあえずメモします。愛育こどもクリニックとの情報のやりとりも基本的にはアナログです。

電カルで自動的に母子の情報のやりとりできたらいいのに、、、。

 

 

 

以前はこれに加えて分厚いアンチョコ本も持っていましたが、NICUで使うような複雑な内容はあまり必要ないため、荷物からはずしました。

 

こんな感じのグッズで、日々の新生児診察をやりくりしています。大病院と違ってカンファレンスで相談したり他の科にコンサルトしたりができない分、自分一人ですべて判断しなければならず、日々緊張感があります。

 

それでも、生まれたての赤ちゃんにたくさん触れ合えるので、新生児診察すきです。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME